亀戸の町並みには、昔ながらの面影が色濃く残る場所がいくつもある。細く入り組んだ路地で猫がのんびり戯れている光景は、なんだかこのエリアの変わらない心地よさを物語っている気がする。
11月初頭に本サイトが公開されて以来、そんな思いから亀戸で出会った猫たちを紹介してきた。この記事では、カメイドタートルズ編集部とカメネコの半年間の軌跡をたどっていく。
目次
【カメネコ vol.1】くるくるの尻尾が愛らしい茶トラの「小太郎くん」
記念すべき第1回は、茶トラ猫の小太郎くんを紹介した。
もちろん、偶然の出会いなのであくまで仮名だ。別件の取材中に遭遇したこの小太郎くんが、「カメネコ」シリーズの発端。
くるくるとした特徴的なしっぽを揺らしてゆったり歩く姿におもわず、
「平和だなあ」
という一言が口をついて出てきたのだ。
世間では平和の象徴といえば“ハト”だが、むしろ“猫”なんじゃなかろうかと。
以来、亀戸のなんともいえないこの居心地の良さを、猫を通して読者にお届けしようと、この「カメネコ」がシリーズ化。
半年間取材をしていく中で、亀戸に住む人たちの温かさに触れ合い、
「そりゃ猫もくつろぐわ」
と、いま振り返ればそう思う。
【カメネコ vol.1】くるくるの尻尾が愛らしい茶トラの「小太郎くん」
【カメネコ vol.2】分身の術の使い手? キリッとした目が印象的なキジトラ「サスケくん1号2号」
次に紹介したのは、サスケくん1号2号だ。
なぜ1号2号かって?それはね…
やつらが分身の術を使う、ニンジャキャットだからさ!
というジョークはさておき、実際に出会ったときはすごくびっくりしたわけで。だって猫とはいえ、こんなに見た目がそっくりって、あんまりないでしょ。
猫って昔から日本に馴染みのある動物というイメージだけど、松の木と苔むした石を同じフレームに入れると、ここまで和の雰囲気を出せるものなんだなと、あらためて感じた一日となった。
【カメネコ vol.2】分身の術の使い手? キリッとした目が印象的なキジトラ「サスケくん1号2号」
【カメネコ vol.3】切ない片思い。亀戸ニャンニャン恋物語 〜忘れられない三角のアイツ編〜
この回ではカメネコたちのゆるやかな恋模様をお届けした。コゲ茶キジ(♂)と三毛猫(♀)が本記事の主人公。
「ゴロニャ〜ン」という効果音が、遠く離れてシャッターを切る我々にも聞こえてきそうなほどデレデレの三毛猫に対して、
ビシィッ!
コゲ茶キジはこの硬派っぷり。なんだかちょっぴり切ないあの頃を思い出した方もいるのではないだろうか。
だが物語はここで終わらない。彼の向かう先で…衝撃の「三角」関係が明らかに!?
結末はこちらの記事でどうぞ。
【カメネコ vol.3】切ない片思い。亀戸ニャンニャン恋物語 〜忘れられない三角のアイツ編〜
【カメネコ vol.4】眠たくてしかたがニャい、右耳がハートになってる猫
みなさんは耳がハートマークのような、桜の花びらのような、そんな形になっている猫を見かけたことはないだろうか?実はこれ、不妊治療を受けている証なのだそう!
この記事でご紹介したネム子(撮影中ずっと寝ていたことから命名)がまさしくそれである。
記事執筆までその事実を知らなかった我々編集部は、
「耳がハートだ!」「可愛さ3割増し!」
などと勝手にテンションが上っていたことを覚えている。
だが、当の猫本人は昼寝中で、しかも我々がシャッターを切っている間もほとんど起きることはなかった。
おかげでたっぷりファインダー越しに愛でることができたし、また一つ亀戸のゆったりとした時間を切り取れたのでネム子に感謝。
【カメネコ vol.4】眠たくてしかたがニャい、右耳がハートになってる猫。
【カメネコ vol.5】ブルーの瞳と、美しい毛並み。凛々しい視線で亀戸を眺めるニャンコ。
カメネコ最新号であるvol.5では、これまた普段あまり見かけることのない「青い瞳」の猫・ニャンコフスキ(仮名)に遭遇した。
毛並みの良さとグラデーションの美しさが相まって、どこか高貴な雰囲気を醸し出していたこのニャンコ。いや、ニャンコ様と呼ぶべきか。
猫を飼ったことがある方なら知っているかもしれないが、実は子猫の頃はメラニン色素が少ない関係でみんな瞳が青いらしいのだ!また一つ勉強させてもらってしまった。
普段は下町情緒あふれる亀戸だが、このときばかりは高貴すぎてヨーロッパの風を感じた。亀戸の新たな一面を見せてくれてありがとう、ニャンコフスキ。
【カメネコ vol.5】ブルーの瞳と、美しい毛並み。凛々しい視線で亀戸を眺めるニャンコ。
猫が集まるところ、素敵な町並み&温かい人情あり
メインの記事とは別路線で、身近な亀戸の温かさをお届けしてきた「カメネコ」シリーズ。不定期ながら、約1ヶ月に一度のペースで半年間記事を更新してきて、このエリアの良さはどれか一つに絞れるものではなく、様々な側面がバランス良く調和したものなのだと感じ始めている。
今後もこの「カメネコ」シリーズでは、猫たちを通して亀戸のほっこりする側面を余すところなくお届けしていくので、乞うご期待。
Edit by カメイドタートルズ編集部