細く入り組んだ路地。昔ながらの面影が残る町並み。人情味がある住民たち。下町情緒にあふれるそんな亀戸エリアを歩くと、猫とすれ違うことがしばしばある。この場所に居心地の良さを感じているのは我々人間だけではないのだ。
この企画では亀戸で出会った猫とともに、ゆったりとした時間の流れを感じることができる町の雰囲気を紹介する。
控えめなかまってちゃんアピールをするサバトラにゃんこに遭遇
とある夏の日のこと。今年は梅雨明けが例年よりも遅く、ジメッとした日が続いている。
この日もいつもどおり、カメイドタートルズ編集部は亀戸の魅力を伝えるという使命を果たすため、町を巡回していた。すると。
「・・・・・・!!!」
ヒヤリとする感覚が編集部全員の背後を襲う。このカメネコ企画の冒頭ではもはや定番となっているあれだ。
今回は突き刺すような視線じゃないが、それでも感じる。歴戦の亀戸ラバーであるわれわれの感覚に狂いはない!
ウキウキしながら振り返るとそこには…。
控えめにこちらへ視線を送る、“ヤツ”がいた(サバトラにゃんこ)。
かまってちゃんアピールをしたかと思えば…猫って自由だね。
登場方法は完全にホラーのそれだが、こんな天気でも相変わらず亀戸にはゆったりとした時間が流れているようだ。うむ、一安心。
「失礼します」と、われわれが立ち去ろうとすると、サバトラにゃんこはその気配を敏感に察知したのか、いつの間にか少し先に移動しており、これ見よがしにお昼寝を始めてしまったではないか。
(これは…帰るなと言いたいのか?というかいつの間に?瞬間移動かな?)
このサバトラにゃんこには、先ほどの登場時から少なからずホラーな要素を感じているが…いいだろう、これも一興だ。お前さんのお昼寝姿をカメラに収めてあげようじゃないか。(ご褒美)
パシャリッ。パシャリッ。往来で5分ほどシャッターを切っていると、われわれとしてもさすがに人目が気になってきた。
「ではそろそろ、本当に失礼します…」とぼそっと一言残し、そろりそろりとこの場を後にしようとすると、
じぃぃぃぃぃぃぃっ。
じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ。
めっちゃ見られとる…。
「もう帰るんか。もっとかまわんかい。」
控えめながらも、そんな強烈なかまってちゃんアピールをしてくるサバトラにゃんこ。でもごめん、町がわれわれを呼んでいるから、もう行かないと。
「あっそ。ほなさいなら」スタコラサッサ〜。
口には微塵も出していないのに、完全に心を読まれた編集部の前を風が通り抜けた(気がする)。
ていうかあんだけかまってちゃんアピールしてたのに、
自由かよ(笑)。
「立つネコ、跡を濁さず」とはこのことか。
写真撮らせてくれてありがとう!またどこかで会えたらかまってあげるね、サバトラにゃんこ。
〜本日の学び〜
にゃんこ is フリーダム.
Edit by カメイドタートルズ編集部