「亀戸看板犬おしごと日記」は、亀戸に住むワンチャンたちの“おしごと”の様子をお伝えする企画だ。
記念すべき第1回は、亀戸で20年もの間、住民のささえとなってきた「亀戸まごころ補聴器」の看板犬あすかちゃんを取材させてもらった。
その後編である本記事では、「亀戸まごころ補聴器」の店主・岡田華恵さんに、あすかちゃんの日常と、この亀戸での20年について話を伺おうと思う。
だって女の子だもん…。あすかちゃんの「好きな男性ランキング」
今日はお邪魔してしまってすみません。
いえいえ、こちらはお店の名前が広まってくれれば万々歳かな、なんて(笑)。
入店したときから思っていたんですが、あすかちゃん、人懐っこい性格ですね!
ホントは逆!ビビりなんですよ、この子。
?でも今もずっと僕の足の間に挟まってますよ。
あすかは女の子でしょ?実は好きな男性のタイプがいるんです(笑)。
そういうことだったんですか(笑)!では、僕はランキング上位に位置すると?
そうなります。自分と同じおとなしめな雰囲気の人が好きみたいです。
(やったぜ!…ん?喜んでいいのか?)
険しかった…!あすかちゃん看板犬修行の道のり
あすかちゃんが看板犬としてこのお店の一員となってからどのくらいですか?
もう3年になりますね。最初はね、お客さんに元気に鳴くのが逆に悩みだったんです。
あすかちゃん本人にとっては、それが“おしごと”ですもんね。
そうなんです。でもトレーナーさんの協力もあって、今ではすぐに落ち着くようになりました。
看板犬への道は険しいながらも、あすかちゃんは頑張ったんですね。
たまにお店に出ない日もあるんですが、その日に来られたお客さんからは「あれ、今日あすかちゃんはいないの?」って言ってもらえるようになりました。
それはもう一人前ですね!商売柄、お客さんはご高齢の方が多いと思いますが、最近の新型コロナの影響はいかがですか?
常連さん含めて自粛期間中は、通信販売で部品を送るなど、ご来店しなくてもいいような対応はしましたね。だけど、あすかも好きなお客さんとしばらく会えなかったから、すごく寂しがっていました(笑)。
さまざまな地元の関わりがお店の支えに
この場所でお店を開いて、今年でもう20年を迎えたそうですね。
おかげさまで、今までなんとかやってこれました。
これまでやってきて、亀戸という町をどのように感じますか?
やっぱり気さくで優しい方が多いですよね。お店に来てくれるお客さんの中には、毎回なにかしらお土産を持ってきてくれるかたもいらっしゃいます。
お土産!
それから、お店に飾ってある絵もお客さんが自分で描いてくれたものです。季節ごとに変えに来てくれますよ。このお店は、あすかも含めて、「補聴器店」としてだけじゃなくて、そういう心休まるコミュニケーションの場であったら嬉しいなと思います。
いろんな関わりがあってお店が成り立っているんですね。
亀戸は、よく下町風情が残る町だって言われていますけど、その一言では伝わらない温かさがありますね。
補聴器って、しっかりしたものを買うと少なくとも数十万円はするんです。都心の方に行けばおしゃれで高級感あふれるお店もたくさんあります。だけど、同じモノを使っているはずなのに、中にはサンダルに普段着で当店にいらっしゃる方もこの町にはいます。亀戸のよさの一つは、そういう気取らないところにあると思いますよ。
お店の名に恥じないよう、これからも“まごころ”こめて接客を
「名前にあるとおり、お客さんへのまごころは絶対に忘れないようにしています」そう語ってくれた岡田さん。
最後は「私のおしごとすごかったでしょ?えっへん」と、誇らしげな顔のあすかちゃんと一緒にパシャリ。
あすかちゃん、今日はありがとう。また来るね。
彼女のプライベートわんダフルライフは、Instagramからも見ることができる。ぜひ覗いてみてほしい。
亀戸まごころ補聴器(@hearing.angel)のアカウントはこちら。
店舗紹介
電話番号:0120-3317-32
アクセス:JR亀戸駅北口より徒歩6分、都営バス停留所「亀戸四丁目」下車徒歩1分
営業時間:9:30~17:30(木・日・祝は定休日)
Edit by カメイドタートルズ編集部