細く入り組んだ路地。昔ながらの面影が残る町並み。人情味がある住民たち。下町情緒にあふれるそんな亀戸エリアを歩くと、猫とすれ違うことがしばしばある。この場所に居心地の良さを感じているのは我々人間だけではないのだ。
この企画では亀戸で出会った猫とともに、ゆったりとした時間の流れを感じることができる町の雰囲気を紹介する。
シャイで俊敏なミックスニャンコに、久しぶりの癒やしを感じた日
先日ようやく緊急事態宣言が解除され、我々カメイドタートルズ編集部内でもようやくいつもの取材が再開できそうな雰囲気が漂ってきた。
ということで、今回は久しぶりに亀戸のニャンコたちにスポットライトを当てた本企画をお送りしよう。
vol.6で紹介するニャンコとの出会いは、例のごとく亀戸での取材帰り。駐車場の柵を隔てた後ろで何やらカサカサと音がする。
すぐにピンときた我々が草の茂みをのぞくと…、
ザザッッッ!!!
・
・
は、速ぇええええええええええ!!!
カメラでは残像を捉えるので精一杯だったが、超速でミックスニャンコが飛び出してきた。
読者の方々も同じ気持ちかもしれないが、ここ数ヶ月、我々だって新たなカメネコによる癒やしをずっと求めていたのだ。
ということで、取材終わりをいいことに、常に新たな刺激を求める…もとい暇を持て余した我々はニャンコの後ろ姿についていくことに。
ニャンコがニャンコを呼ぶ。おっとり黒猫ちゃん登場
時折、全力ダッシュを挟みながらしばらくニャンコを追っていくと、集合住宅の前に行き着いた。
どうやらこの子のお気に入りの場所のようだ。
すると、
スッ。(あらぬ方向を見るミックスニャンコ)
何やら背後に気配…。あ、これホラー映画で見たことある。振り返ったら何かやばいのがいるやつ。ゴクリッ。
スッ。(ミックスニャンコの視線を追う我々)
ニャンコがニャンコを呼ぶとはこのことか…!
その愛らしい毛むくじゃらに、ツッコむことを忘れてしまった私の口から漏れたのは、
「お願い、そんなに目光らせないで…」
そんな言葉だった。
どうやらこの子もこの集合住宅によく来る、いわば常連さんらしい。
ミックスニャンコとは顔見知りなのか、お互い特に反応はないが、付かず離れず良い塩梅で距離を保っている。
「人間関係なんて、このくらいが丁度いいのよ」
人生の先輩にそう言われているような気がしたので、軽く会釈をして今日はお開き。
またどこかで会えたときに、我々の成長した姿を見せることができるように、皆様に良い記事を届けていきたいと、決意をあらたにして亀戸の地を後にした。
亀戸の現場からは以上。今日もありがとうカメネコたち、これからもよろしくね。
Edit by カメイドタートルズ編集部