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  • >2022年3月13日に執り行われた「亀戸大根収穫祭」をレポート

JR亀戸駅の総武線ホームの片隅で栽培されている「亀戸大根」について、前編記事にて紹介した。
後編では、2022年3月13日に執り行われた、亀戸大根を亀戸香取神社に奉納する「亀戸大根収穫祭」の様子をレポートする。

前編はこちら

 

新型コロナウイルスにより中止となった「福分けまつり」

通常、福分けまつりは亀戸大根収穫祭とともに、香取神社にて同時開催される。
福分けまつりとは、亀戸大根の昔の呼び名である「お多福大根」や「福分け大根」に由来しており、昔から「多くの福をもたらす」と言い伝えられている。収穫祭に参列された方々に無料で、亀戸大根を使ったお味噌汁が振る舞われる(お分けされる)。


(画像中央左:亀戸観光協会福地さん、画像中央右:観光協会有馬さん)

2000年から開催されており「町に元気を生み出す卵になる」という目標のもと、亀戸の商店らが一致団結して結成された「かめの会」によって企画。
例年は600~800人もの参拝者が訪れる祭事であったが、ここ3年は新型コロナウイルスまん延防止のために、食事の提供が難しく、福分けまつりは中止となった。そのため、この日は亀戸大根収穫祭のみ執り行われることとなった。

 

2022年、亀戸大根収穫祭レポート

雲一つない晴天に恵まれた亀戸大根収穫祭当日。

香取神社には亀戸大根の巨大な石碑があり、その前で亀戸各地で収穫された亀戸大根が奉納される。

福分けまつりこそ開催できなかったものの、各小学校や企業などから「育てた亀戸大根を奉納だけでもさせてほしい」という要望があり、亀戸大根収穫祭のみでの開催が実現した。

大切に育てられた亀戸大根を持ち寄る人々。

亀戸大根収穫祭及び奉納を取り仕切るのは、香取神社の宮司 香取さん。


亀戸大根の奉納が始まった。通常は一般の方も奉納することができるが、今回は新型コロナウイルスまん延防止のために下記の方々のみの奉納となった。

・江東区立第一亀戸小学校
・江東区立第一亀戸幼稚園
・江東区立第二亀戸小学校
・江東区立第二亀戸幼稚園
・江東区立香取小学校
・江東区立水神小学校
・アトレ亀戸
・東武鉄道亀戸駅
・花王ピオニー株式会社


亀戸観光協会会長 福地さんによる、福分け(お味噌汁ではなく亀戸大根の配布)。

こうして、2022年の亀戸大根収穫祭は、30分ほどの儀式を終えて幕を閉じた。
福分けまつりの開催は叶わなかったが、亀戸大根収穫祭すら開けなかった去年、一昨年とは違い、今年は亀戸大根収穫祭を開くことができた。一歩ずつではあるが、福分けまつりの開催に近づいている。

来年こそは、子どもや地元の方たちの笑顔とともに、亀戸大根を使った心も体も温まるお味噌汁で、福分けができることを願う。

 

スポット紹介

スポット名:亀戸香取神社
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸3丁目57−22
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 北口徒歩9分

Edit by カメイドタートルズ編集部