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  • >ビリヤードアジアチャンピオンが神ワザ披露!初心者が指導してもらったら「大切なもの」を盗まれた

突然、編集部に届いた「あなたの大切なものを奪います」と書かれた謎の手紙。

ご丁寧にも送り主の住所が書いてあったため、カメイドタートルズ編集部はアジトへと乗り込んだ。
店主の島田さんが手紙の送り主だと突き止めるも、あの大怪盗のような悪い人物には見えなかった。島田さんが営むビリヤード店についてお話を伺っている時、衝撃的な事実を知った。

なんと、店主の島田さんはプロとしてアジア大会でチャンピオンに輝いた経歴を持っていたのだ。

前編はこちら

 

アジア大会チャンピオン島田プロのビリヤードとの出会い


「アジアチャンピオンって凄すぎです。いつ頃からビリヤードを始められたんですか?」

「高校三年生の始業式の日でした。前からやってみたいとは思っていたんですが、どこかとっつきにくいイメージがあったんです。その日、行ったボーリング場が混んでいて、近くにあったビリヤード台で遊んだのがきっかけでした。もう、そこからは毎日のようにビリヤードにのめり込みました」

「後のアジアチャンピオン誕生の瞬間である」


「その後、どんな経緯でプロになったんですか?」

「プロがやっているビリヤード店に勤めることになったんです。実際にプロに教えてもらいながら練習をさせていただきました。そのかいもあって、関東オープンの大会で5位になったんです。そこから推薦という形でプロになりましたね」

「亀戸でビリヤード店を開いたのはいつですか?」


「新宿などでビリヤード店を開きました。亀戸に来たのは35年前ですね。その頃は江東区にビリヤード店は1店舗もなかったんですよ」

「ライバル店がいないのはいいことですが、お客さんも少ないってことじゃ・・・」

「それが大繁盛だったんですよ。トム・クルーズとポール・ニューマンが主演した『ハスラー2』というビリヤードを題材にした映画が若者の間で大ブームになり、それに伴ってお客さんがたくさん来たんです」

「タイミングに恵まれたんですね!」

「常に予約がいっぱいで、仕事帰りのサラリーマンが夜に予約をして、出勤前の朝にビリヤードをしてから仕事へ向かう。それくらい熱中する人もいました」


「仕事前にビリヤードしたくなるってものすごい、ハマり具合ですよね。私も話を聞いただけでやってみたくなりましたもん」


「若い人に興味を持ってもらえるのは嬉しいですね。ちょっとビリヤードやってみますか?」

「漫画喫茶で数回触ったくらいですけど、大丈夫ですか?」

「アジアチャンピオン直々の指導なんて貴重すぎる」

「もちろん真っ直ぐ打つ練習や、基礎練習をしないと上手くはなりません。でも今回は楽しさを知ってほしいので、まずはやってみましょう!」

 

やっぱりすごかった島田プロのテクニック

教えてもらったのは、1回のショットで2つの玉をポケットに入れる技。ショットを打つのは、ビリヤード歴2回の編集部スタッフ。そんな素人でも本当にできるのか、と疑問に思う。

そんな中、島田さんは入念に球の位置を調整していた。


「じゃあ手前の球を狙って、真っ直ぐ打ってみてください」

「いきます・・・」


「ナイスショット!」

「え、本当にできちゃった」

一度だけでなく、連続で成功する編集部スタッフ。


「これめっちゃ楽しいですよ!」

「実は球を置く位置なんですよ。ヘッドスポットから球1つ分手前に1つ、もう1つはコーナーポケットの内側の角の対角線上に置く。これさえできればあとはまっすぐ手球をつくだけで入るんです。当然多少の練習は必要ですがね」


「そうなんですね!でもやっぱり、アジアチャンピオンの技も見てみたいんですが・・・」

「もちろん、いいですよ」

まさに神業。アジアチャンピオンの底力を見せられた。


「あ、ちなみにこのキューは100万円します」

「いや、そんなおまけ程度に言うことですか!?」


「2000年に作ったんですけど、ちゃんとメンテナンスすれば一生使えるものですからね。これの他にも20〜30万円のキューも使ったんですが、やっぱりこれがしっくりきますね」

「これ装飾がすごい凝ってますね!」

「そうなんですよ。白い部分には象牙が使われていて、装飾などオーダーメイドで作ったので値段が高いんです


「これがアジアチャンピオンの相棒なら納得です」


お店には常連のマイキューが預けられており、中には島田さんのマイキューと同じ100万円のものもあるそうだ。まさに紳士のスポーツ。


「え、もうこんな時間!?」

「そろそろ戻らないと残業することになっちゃうね」

「それは大変ですね。またここに来てくださればお教えしますよ」

名残惜しいが、ビリヤードルパンを後にする。亀戸にこんなすごいプロがいるお店が存在したとは驚きである。


「そういえば、手紙の本当の意味を聞くの忘れてた!」

「いやぁ、まさに大怪盗でしたね」

「いや、なに言ってるの?別に何も奪われていないでしょ?」

「本当にとんでもないものを盗んでいきました。僕の心です」

「・・・え?」

「将来、家にビリヤード台を絶対に買います!!」

「誰かの『心を奪う』ってことかぁ・・・」

 

スポット紹介

スポット名:ビリヤードルパン
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸5丁目15-2
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 北口徒歩4分
営業時間:12時〜LAST
※新型コロナウィルス蔓延防止のため、営業時間が変更になる場合がございます。

Edit by カメイドタートルズ編集部